世界の中心でマイを叫んだけども

06,02,12公開ー
日記とか、感想とか、考察とか。
ぼそぼそとつぶやくようにもなりました。http://twitter.com/Kuro_ino
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管理人が体験した東日本大震災 2011.3.11 15:55〜
 ※このシリーズは、当ブログの管理人が東日本大震災に遭遇した際の行動と、
 そのときに考えていたことを出来るだけ詳細に、なおかつ率直に書き綴っていくものです。

 当時の震災をミクロな観点で、ありのままに書き綴っていくため、
 意味が分かりづらかったり、嫌悪したくなるような描写もたびたび登場するかと思います。
 
 物語のようにテーマ性があるワケでも整合性があるワケでも勧善懲悪というワケでもないので、
 その点だけはご了承いただければと思います。



おばあさんと一緒にペデストリアンデッキを下りた私は、
某百貨店前ビル前の人だかりに紛れていた。

P1090513.JPG

「あやー」
「かなり大きく落ちてきてますね」
「下にいたら危なかったなぁ。怪我した人いなかったんだべか」
「救急車が来た様子は無かったですから大丈夫じゃないでしょうかね」
「んだなぁ」

(救急が追いついてない可能性もあるけど)

「お兄さんはヘルメットあるからいいなぁ」
「そう・・・ですね。怖いからちょっと今後しばらくは脱げそうにもないですね」
「うんうん。そんぐらいで良いんだぁ」

写真も撮影し、状況も掴めたところで、私はまた別の場所に向かおうと思っていた。

(そういやいま何時だ?)

確認しておこうと思い、ケータイを取り出し、時刻を見る。
16時の直前だったと記憶している。

(1時間経過、充電もだいぶ出来たかな。そういやニュースの続報も出たころかな。
 バッテリーは消耗したくないけど、ちょっとだけ確認しておこうかな)

ワンセグを起動した。
先ほどとは異なり、映し出されたのは報道スタジオでは無かった。
広い、とても広い場所。
空港の映像だ、と理解するのに2,3秒かかった。
空港の滑走路の上を、何かが塗り潰していくような映像だった。
アナウンサーの声が聞こえた。

『仙台空港 津波 押し寄せている』

断片的に、そんなことを言っているのが聞こえた。
一時的に思考ができなくなった。
ただ非現実的な光景が映し出されている画面を見つめていた。
やや遅れて、思考が状況の把握を始めた。

(・・・は? え? 仙台空港? これが仙台空港? え? この覆い被さっていってるのが、津波?
 これが津波? いや、待て、仙台空港って、海からかなり遠い、よね? 
 いや、近いといえば近いけど、少なくとも僕の地元、
 自宅とかの場所に比べたら、はるかに遠いよな?
 なのにこんなことになってるの? 
 じゃあ、僕の地元なんて)


思考がひとつの結論を導きだして、それからまた思考が止まった。
それから少しの間、私はただ漠然と、小さなケータイの画面に映し出された非現実的な光景を見つめていた。
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