世界の中心でマイを叫んだけども

06,02,12公開ー
日記とか、感想とか、考察とか。
ぼそぼそとつぶやくようにもなりました。http://twitter.com/Kuro_ino
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管理人が体験した東日本大震災 2011.3.11 22:00〜
※このシリーズは、当ブログの管理人が東日本大震災に遭遇した際の行動と、
 そのときに考えていたことを出来るだけ詳細に、なおかつ率直に書き綴っていくものです。

 当時の震災をミクロな観点で、ありのままに書き綴っていくため、
 意味が分かりづらかったり、嫌悪したくなるような描写もたびたび登場するかと思います。
 
 物語のようにテーマ性があるワケでも一貫性があるワケでも勧善懲悪というワケでもないので、
 その点だけはご了承いただければと思います。


パトカーに近づきながら、観察をおこなった。
パトライトは点灯していない。
中には誰も乗っていないようだ。
内部が真っ暗になった状態のパトカーが、国道の車線に対して横向きに鎮座している。

(・・・あ、そういえば、あれだけあった車の列が無くなっている。
 ってことは、あそこから先は通行止めってことか。
 うーん? どういう理由だ・・・? 津波のせい、なのか?)

やがて、パトカーの目の前というところまで来て、その理由が分かった。

(うわ)

おおよそ70〜80センチほどの段差が、そこにあった。
下り坂の途中に、下にある道と交差するために作られた高架部分、そこが、
道路部分に対して大きく下がっていた。

(なるほど。車が通れないのはこれのせいか)

と納得しつつ、パトカーの内部を確認する。
中にはやはり誰も乗っていない。
自宅はもう目と鼻の先。
付近に警察官がいるなら状況を聞いておきたい。
後方からくる自転車集団の安全を確保するためにも、この段差の存在を知らせておきたい。
そんな諸々を考えているうちに、前方に、懐中電灯をもった警察官らしき人物が見えた。
ほぼ同時に、後方から自転車集団が追い付く。

「どうしました?」

40前後だと思われる男性が話しかけてきた。
自転車集団のいずれかと会話するのは、これが初めてだった。

「ええっと、まず、ここの段差があるので、これ以上は進めるかどうか怪しいのですよね。
 自転車程度なら持って通ることもできるんでしょうけれど、
 ここをこれ以上いったところで果たして通れるのかどうかが気になって。
 パトカーさんがこんな風に停まっているので、お巡りさんに状況を聞きたいと思ってました。
 姿が見えないので探してたのですが・・・ちょうど、あちらから来ましたね」

お巡りさんの到着を、10〜20秒ほど待つ。
到着した。

「すみません、この道路、これ以上進めないのでしょうか?」

お巡りさんの雰囲気は50歳前後だったろうか。

「ダメだね。この橋を乗り越えても、その先は瓦礫で埋まってる。
 どこかの家の2階部分がね、道路にどんと乗っかっちゃったりしてるんだよ。
 それを越えてもあそこの交差点近辺は低い分瓦礫で埋まっちゃっててダメだ」
「通れるルートはご存知ですか?」
「地元の人?」
「僕はそうです」
「だったらね、そこから下りていくでしょ? で、町のほうから一度山のほうへぐーっと
 遠回りして、町中部分を迂回するようにしていけば、通れないことは無いみたい。
 国道が防いだおかげで、ここから西部分は被害が少ないみたいだから。
 歩きならそっちから行った人たちもいるよ。
 でも田んぼのドロが流れ込んでて道路全部がすごく滑りやすくなってるからね」
「○×らへんから行く形になるでしょうか?」
「そうだね、ぐるーっと回ってさ。まぁこっち側は瓦礫が少ないみたいだから、
 もっと近いルートでも行けるかもしれないけど」
「わかりました。ありがとうございます」

お巡りさんにお礼を告げて、私は、自転車集団さんとお話することにした。

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