世界の中心でマイを叫んだけども

06,02,12公開ー
日記とか、感想とか、考察とか。
ぼそぼそとつぶやくようにもなりました。http://twitter.com/Kuro_ino
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管理人はこんな人
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管理人が体験した東日本大震災 2011.3.11 23:20〜
※このシリーズは、当ブログの管理人が東日本大震災に遭遇した際の行動と、
 そのときに考えていたことを出来るだけ詳細に、なおかつ率直に書き綴っていくものです。

 当時の震災をミクロな観点で、ありのままに書き綴っていくため、
 意味が分かりづらかったり、嫌悪したくなるような描写もたびたび登場するかと思います。
 
 物語のようにテーマ性があるワケでも一貫性があるワケでも勧善懲悪というワケでもないので、
 その点だけはご了承いただければと思います。


なんとなく罪悪感のようなものを抱きながら、私は女性と別れた。
教室を出て、廊下を歩き、階段を降りて、1階へ。
暗闇の中に、見慣れた昇降口が佇んでいる。

(・・・こんな形で、またココに来ることになるとはなぁ・・・)

といったような考えが浮かぶ。

(これからどうするかな)

と考えながら、足は自然と教室方向へと向かっていた。
1階にある3年生の教室は2つ。昇降口に近い方から数えて1組、2組。
私は、3年1組の教室の扉をくぐった。

懐かしい教室。
中学時代の様々な思い出がフラッシュバックした。
好きな子と放課後に2人で語り合った。
文化祭の準備をした。
カウントダウンの日めくりカレンダーを作った。
友達とバカなことをやった。
先生と対立した。
卒業式の後、幼なじみと喋った。
色んな思い出と感情が渦巻きながら、私は窓際まで歩き、そして、腰をおろした。

(・・・・意外と、寒くないんだな)

それが最初の感想だった。
教室の中には暖房器具類は置かれていない。
季節は3月の中旬。
にも関わらず、寒さは感じなかった。
このままここで寝ても、まったく問題は無さそうなぐらいに。

(なんだろ、感覚がおかしくなってるのかな? それとも、本当にあったかい夜なのかな。
 さっきの女性に毛布とか渡さなくて大丈夫だったかな。
 家はどうなったかな。猫は助かったかな。ムリだろうな。でも助かっててほしいな。
 やっぱり今から見に行くか。助けられる人もいるかもしれないし。
 荷物はどうするか。テキトーに隠しておけば大丈夫か。
 ヘルメットは引き続きかぶっておこうか。上からの落下物は無いとしても、
 転倒の危険なんかもあるかもしれないし。
 そういや妹はどうしてるかな。まぁあいつは帰ってこないだろうけど。
 幼なじみは大丈夫だったのかな。電話してみようかな。
 ちょっとだけ寝ようかな。どうするか)

と、まとまらない思考を展開していたところで、ケータイが鳴った。

(誰だ?)

何人かの候補が浮かびつつ、画面を見る。

(・・・最悪だ)

母親からだった。



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