世界の中心でマイを叫んだけども

06,02,12公開ー
日記とか、感想とか、考察とか。
ぼそぼそとつぶやくようにもなりました。http://twitter.com/Kuro_ino
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管理人が体験した東日本大震災 2011.3.11 23:58〜
※このシリーズは、当ブログの管理人が東日本大震災に遭遇した際の行動と、
 そのときに考えていたことを出来るだけ詳細に、なおかつ率直に書き綴っていくものです。

 当時の震災をミクロな観点で、ありのままに書き綴っていくため、
 意味が分かりづらかったり、嫌悪したくなるような描写もたびたび登場するかと思います。
 
 物語のようにテーマ性があるワケでも一貫性があるワケでも勧善懲悪というワケでもないので、
 その点だけはご了承いただければと思います。



校門を出た私は、東へと向かった。
暗い道。歩き慣れている道。
中学時代は毎日あるいていた下校道。
坂を少しだけ登って、それからしばらく下って、右に曲がって少し歩いたら、そこが私の家だ。
自宅までは1劼曚匹覆里如⊆転車通学の許可は下りなかった。
でも私も隣に住んでいた幼なじみも、当時はまるで気にしてなかった。
ただ、私が高校に上がったころ、隣に住む幼なじみの妹ちゃんが、
危険を防ぐために自転車で通学しても良いことになったときは、私と幼なじみで不満をぶーぶー言い合った。
そんな思いでのある、元通学路。

歩き慣れているハズなのに、見慣れない光景。
校門を出てすぐのところにある電灯が消えていた。
坂を登り切ったところにある民家の灯りも消えていた。
坂の向こう、自宅へと、そして海へと続く道がどんな風になっているのか、ある程度の想像はできるけれど、
実態なんてまるで分からない。

大量の不安感と、ほんのわずかな期待感を抱いて、坂を登り切った。
小高い丘となっているその場所から、地元の一帯を見下ろす。
違和感を覚えた。
夜の暗闇に包まれているにも関わらず、明らかに自分の知る地元とは異なる風景。
光の反射。
星明かりと、そして月明かり(たしか月も出ていたと記憶している)を反射する大量のなにかが、遠方のあちこちに点在していた。
それは水だった。
あちこちの地面が水に覆われていた。その水が光を反射していた。
違和感はそれだけではない。
はるか前方、およそ1卅宛紊慮こうに、大量の、途方もない量の水がたゆたっている。
理解するのに数秒かかった。
海だ。
堤防、防波林や防風林、立ち並ぶ木々や民家などによって、本来はその場所から見えるハズもない海の姿が確認できた。
ぞっとした。
実際にはそれ以外の感情も色々と湧き上がっていたのだけれど、そのとき理解できていたのは恐怖感だけだった。

「・・・・・・」

しかし私は、外から見える形で動揺することはなかった。
フルフェイスヘルメットをかぶり、歩みを止めぬまま、坂をおりていった。

足を止めたのは、100メートルほど坂道をくだってから。

「・・・・・・」

通い慣れた通学路。
中学時代は毎日つかっていた通学路。
その通学路が、大量の瓦礫によってふさがっていた。

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