世界の中心でマイを叫んだけども

06,02,12公開ー
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管理人が体験した東日本大震災 2011.3.12 AM3:40前後〜
※このシリーズは、当ブログの管理人が東日本大震災に遭遇した際の行動と、
 そのときに考えていたことを出来るだけ詳細に、なおかつ率直に書き綴っていくものです。

 当時の震災をミクロな観点で、ありのままに書き綴っていくため、
 意味が分かりづらかったり、嫌悪したくなるような描写もたびたび登場するかと思います。
 
 物語のようにテーマ性があるワケでも一貫性があるワケでも勧善懲悪というワケでもないので、
 その点だけはご了承いただければと思います。

救助した中年男性を避難所に預け、僕は再び生存者の捜索に向かった。
恐怖心は残っていたものの、捜索開始当初に比べれば大分マシになっていた。
和らげている要因は【慣れ】だったのだと思う。
行って帰ってを一度経験したことによって、瓦礫の上を歩く速度もずいぶん速まった。
中年男性を救助したポイントまで戻ってくるのに、およそ15分〜20分ほどしか掛からなかったと記憶している。

(えーっと・・・)

時計を確認する。4時。生存者の捜索を開始しておよそ4時間。

(もうすぐ明るくなる・・・明るくなれば捜索も容易になるのかな・・・)

そんなことを考えながら、周囲をなんとなく見回す。
何かが気になった。

(?)

まず違和感を覚えた事実に気がつき、
次に違和感を覚えた方向がどっちだったのかを見定め、
そして近づき、注視する。
違和感の原因はすぐに見つかった。
無機物の瓦礫であふれかえる中に、有機物があった。
人間の手首だった。

(・・・・・・)

ケータイを取り出し、ライトで照らす。
間違いなく人のそれだ。

(マネキンかも)

という考えも一瞬だけ浮かんだが、すぐに消えた。
動揺はほとんどしなかった。
僕は元々、死というモノに対してドライなところがあったし、それに、生存者の捜索に出発する前の段階から、
『遺体ばかり見つけてしまう可能性もあるのだろうな』
と考えてはいたから。

(今すぐ助ければ命が救えるかもしれない)

という焦燥がほんの一瞬で消えてしまったのは、
その人の手首以外が、完全に瓦礫の下になっていたからだった。

(・・・状況から考えて、生きてるワケないな・・・)

とはいえ、確認しないワケにもいかない。
しゃがみ込む。
その人物の手首は、引き波に洗われたらしく、キレイに露出していた。
瓦礫の中で少しだけ目立っていたのは、そのおかげらしい。

「もしもし? 大丈夫ですか?」

と話しかけながら、手首を触診してみる。
脈は感じられず、熱も感じられなかった。
指先を触る。硬直していて硬い。

(・・・・・・やっぱりだよな・・・)

確認作業を終え、亡くなっていることが分かると、
今度は別の懸案事項が生まれた。

(亡くなっている、として、この遺体はどうするべきだろう? 消防団、あるいは警察、
 あるいは自衛隊が確認、回収するまではヘタに動かせないだろうし、そもそも僕ひとりで
 移動させるのは困難だし。かといって、このまま放置しておくと、腐敗が進むばかりだろうし。
 まだ寒い時期なのが幸いだけれど、この非常時だから、回収がどれくらい先になるか見当もつかない。
 最悪、1ヶ月先なんてことになる可能性もゼロじゃないだろうし。回収されるそのときまで、
 遺体の損傷、特に顔は、本人確認ができないほどに傷んだりはしないだろうか。
 カラスとかに突っつかれたらキツイだろうしな・・・)

といったことを、タップリ1分ほどかけて考え、

(とにかく今は、悩んでる時間ももったいないな。遺体の全身をいったん露わにして、
 服装と顔写真を撮影して、その後はシートか何かでも被せて置いておくことにしよう。
 あ、そっか。後から来たとき、あるいは他の人が見つけやすいようにする工夫も必要か)

という結論を出して、行動に移った。
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